簿記3級ってどんな資格?初心者向けに超簡単に解説

お店や会社のお金を、決まったルールで記録する基本を学ぼう

 

「簿記3級」という名前を聞いても、何を勉強する資格なのか想像しにくいかもしれません。数字がたくさん並ぶ難しい勉強という印象を持つ人もいるでしょう。簿記は、お店や会社で起きたお金に関係する出来事を、決まったルールで記録し、整理するための技能です。日商簿記3級では、その基本となる商業簿記を学びます。

簿記3級は、お金の動きを記録し、会社の状態を知るための入り口になる資格です。商品を売った、代金を受け取った、必要な物を買ったといった出来事を、どのように帳簿へ記録するか考えます。身近なお店の例から見ると、勉強する内容も理解しやすくなります。

 

簿記は「何のお金か」を記録するためのルール

 

例えば、小さなお店でレジの現金が増えたとします。その理由は商品を売ったからかもしれませんし、銀行からお金を借りたからかもしれません。同じように現金が増えていても、出来事の意味は違います。簿記では、金額に加えて、何が起きたのかを決まった名前や方法で記録していきます。

現金が減ったときも、商品を仕入れたのか、家賃を払ったのか、借りたお金を返したのかで扱いが変わります。日々の記録が残っていれば、後から理由を確認できます。お金が増えたか減ったかだけを見るより、お店や会社で起きていることを整理しやすくなる点が、簿記の考え方の大切な部分です。

 

家計簿との違いは、会社の取引を整理すること

 

家計簿では、食費や日用品など、家庭の収入と支出を分類して記録することが多いでしょう。簿記もお金に関係する記録ですが、会社には後から受け取る代金や、後で払う代金などもあります。現金がその場で動かない取引も記録し、どのような状態になっているかを整理します。

商品を売り、代金を来月受け取る場合を考えてみましょう。今日の現金は増えていなくても、商品を売ったことと、代金を受け取る権利があることは記録する必要があります。現金の残りだけでは見えない状態も扱うため、簿記では取引の内容を理解することが大切です。家計簿を付けた経験がなくても、基本から学べます。

 

最初に覚えるのは、用語と仕訳の考え方

 

簿記の記録では、「現金」「売上」「消耗品費」など、出来事に合った名前を使います。この名前を勘定科目といいます。勘定科目は、取引を整理するための分類名と考えると入りやすいでしょう。最初は、よく使う科目の意味を覚え、どの出来事に使うかを身近な例と一緒に確認します。

取引を帳簿へ記録するために整理する作業が「仕訳」です。仕訳では、借方と貸方という左右の位置へ科目と金額を書きます。この言葉は、日常の「借りる」「貸す」と同じ意味で判断するものではありません。科目の種類と増減に応じたルールがあります。ルールを少しずつ練習し、取引と記録を結び付けていきます。

 

簿記3級で学ぶ内容を、身近な例で見てみよう

 

最初からすべての用語を覚えようとすると、何に使う知識か分からなくなることがあります。まずは、会社でどのような出来事が起きるかを思い浮かべてみましょう。具体例があると、勘定科目や仕訳を学ぶ理由が見えてきます。次の表は、勉強する内容をイメージするための例です。

 

会社で起きる出来事 学ぶ内容の例 分かるようになること
商品を売り、代金を受け取る 売上や現金の記録 取引を科目で整理する
代金を後から受け取る 売掛金の考え方 現金が動かない取引も記録する
事務用品を買う 消耗品費などの記録 支払った目的を区別する
一定期間の結果を整理する 決算の基本 利益や会社の状態を確認する

 

学習が進むと、日々の記録を整理し、一定期間のもうけや会社の財産・負債などを示す書類の基本も学びます。売上が多いこと、現金が多いこと、利益が出ていることは同じ意味ではありません。その違いを知ることは、会社のお金の話を理解する手がかりになります。用語を覚えるだけでなく、数字が何を示しているか考えてみましょう。

 

数字が苦手でも、基本の計算と取引の理解から学べる

 

簿記3級では計算を使いますが、難しい数学の公式をたくさん覚える勉強とは違います。基本となる足し算、引き算、掛け算、割り算と、取引を読み取ることが中心になります。数字が苦手な人は、まず小さな金額の例で考え、何が増えて何が減ったかを確かめると、記録の理由が見えやすくなります。

電卓は、試験で認められる条件に合うものを使えます。計算の負担を助けてくれますが、どの数字を計算するかは自分で判断します。普段の勉強でも同じ電卓を使い、押し間違いや金額の写し間違いに気を付けましょう。問題文を読む、取引を整理する、計算を確かめるという順番を身に付けることが役立ちます。

 

日商簿記3級の試験は、学んだ基本を問題で確かめる

 

日商簿記3級の試験科目は商業簿記で、試験時間は60分、合格基準は70%以上です。決まった日に会場で受ける統一試験のほか、指定の会場のパソコンで受けるネット試験があります。ネット試験は、自宅で自由に受ける試験ではありません。受験する方式と会場の案内を確認し、日程を選びます。

試験に向けては、基礎の説明を読むことと、問題を解くことを組み合わせます。受ける年度に対応する教材を選び、仕訳の基本から練習しましょう。出題の配点などが変わることもあるため、古い教材を使う場合は注意が必要です。理解が進んだら、時間を決めた演習や、ネット試験の入力方法に慣れる練習も取り入れます。

 

簿記3級の知識は、お金を扱う仕事の基本になる

 

簿記3級で学ぶことは、経理事務の基礎を知ることに役立ちます。営業や販売の仕事でも、売上や費用、後から受け取る代金などの考え方を知っていると、社内で使う言葉を理解しやすくなる場合があります。資格を取るだけで採用や収入が決まるものではありませんが、学んだことを仕事へ結び付けるきっかけにできます。

まずは、商品を売った、事務用品を買ったといった一つの取引を、どのように記録するか見てみましょう。身近な出来事と用語を結び付けると、簿記は少しずつ分かるようになります。簿記3級は、お店や会社のお金の記録を知り、数字の意味を考えるための基本を学ぶ資格です。

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