資格試験に落ちたらもう一度受けられる?

不合格でも、ルールを確認して次の受験へ進める試験は多い

 

資格試験に落ちると、「もう受けられないのかな」「向いていないのかな」と感じることがあります。初めての試験なら、問題の読み方や時間の使い方に慣れていないこともあります。一度の結果だけで、今後の可能性を決める必要はありません。まず、再受験のルールと今回の結果を整理してみましょう。

多くの資格試験は、不合格になっても再び受験できます。次に申し込める時期や受験までの間隔、免除の制度は試験ごとに異なります。もう一度受けるときは、新しい申込みや受験料が必要になる場合があります。受け直す条件を確認し、復習の内容を決めるところから始められます。

 

落ちたら受験できなくなる、という試験ばかりではない

 

資格試験は、一度不合格になった人を一律に受け付けない仕組みではありません。例えば日商簿記では、受験回数に制限がないと案内されています。再び受験して、合格を目指すことができます。一回で結果が出なかったことと、今後も学習できないことを分けて考えてみましょう。

再受験できることと、すぐ同じ日に受け直せることは別です。試験の日程が決まっていたり、同じ試験を受けるまでの待機期間があったりします。自分の受けた試験の案内を確認し、次の機会がいつになるかを見ます。申込締切と試験日を分けて記録すると、予定を立てやすくなります。

 

次に受けられる時期は、試験の方式で変わる

 

決まった日に実施する試験では、次の試験日と申込期間を確認します。結果を待っている間に、次回の申込みが始まる場合もあります。随時実施する方式でも、会場の空きや休止期間によって受けられる日が変わります。「いつでも実施」と書かれていても、全ての日に予約できるとは限りません。

MOSでは、同じ科目を2回目に受ける場合、前回から24時間待つ必要があります。3回目以降は、前回から48時間待つ必要があります。これは再受験の間隔のルールです。待機期間を過ぎたことだけで準備が整ったとは言えないため、間違えた操作を練習してから次の受験を考えましょう。

 

結果を見て、どこで点を落としたかを整理する

 

結果に得点や分野ごとの評価が示されているなら、復習の材料にします。合格に届かなかった理由を、「勉強が苦手だから」と大きくひとまとめにしないでみましょう。用語が分からなかった、問題を読み違えた、時間が足りなかったなど、原因を分けると、次に行う練習が見えてきます。

全ての試験で、間違えた問題や細かい採点内容が分かるわけではありません。公開される結果の範囲で振り返ります。持ち帰りや記録が禁止されている問題を再現しようとせず、学習の中で苦手だった分野を確認しましょう。試験前の問題演習の記録も、復習する範囲を考える手がかりになります。

困った場面 振り返ること 次の練習
用語が分からなかった 基本の理解が足りない分野 短い解説と基本問題を復習
理解していたのに間違えた 条件の読み落としや計算のミス 手順を確認して解き直す
時間が足りなかった 迷った問題と時間の使い方 時間を計って問題を解く
操作や実技が進まなかった 自分でできる手順の範囲 実際の道具やソフトで繰り返す

 

参考書を最初から全てやり直す前に、弱点を見つける

 

不合格になったからといって、今まで学んだ内容が全て無駄になるわけではありません。分かっているところと、曖昧なところを分けます。基本問題を解き、説明できない用語や考え方を探してみましょう。弱点が分かれば、必要な範囲に時間を使いやすくなります。

解説を読んだ直後に解けても、数日たつと迷う場合があります。日にちを空けて解き直し、理由を理解しているかを確認します。答えの位置や形だけを覚えないよう、条件が違う問題も試します。新しい教材を増やす前に、手元の教材で説明が分かるか、復習の方法が合っているかを見直してみましょう。

 

一部合格がある試験は、免除の期限も確認する

 

学科と実技、複数の科目などを組み合わせる試験では、一部に合格した結果を次の受験で使える制度がある場合があります。全てを最初から受け直す必要があるか、合格した部分を免除できるかを確認します。一部合格と資格全体の取得は同じではないため、自分の結果の状態を整理しましょう。

FP技能検定では、学科か実技の一方に合格した場合、一部合格の免除制度があります。免除には、合格した試験実施日の翌々年度末までという期限があります。申込みの手続きと、必要な番号を確認します。免除が自動で適用されると思い込まず、受ける試験の案内に沿って準備しましょう。

 

再受験の費用も、計画に入れておく

 

通常の再受験では、新たな受験料が必要になることがあります。交通費や教材の追加費用がかかる場合もあります。無料で何度でも受けられるとは考えず、申込先の条件を確認しましょう。講座に再受験の支援がある場合も、対象や期間などの条件を確かめます。

焦って何度も受けるより、復習する期間を作ったほうが、費用と時間を使いやすいことがあります。次の受験までに何をできるようにするかを決めます。弱点を直す期間と、時間を計って確認する期間を用意しましょう。今の生活の予定と合わせて、無理なく準備できる受験日を考えます。

 

少し休んでから、学び方を変えてもよい

 

試験の後は、疲れや悔しさで勉強を再開しにくいことがあります。短い休みを取り、落ち着いて結果を見る方法もあります。すぐに同じやり方を繰り返す必要はありません。読むだけの学習が多かったなら問題を解く時間を増やすなど、具体的な変更を一つ考えてみましょう。

独学で解説が分かりにくい場合は、別の入門教材や講座の説明を試す方法もあります。費用をかける前に、説明が理解しやすいかを確認します。上の級で基礎に迷った人は、下の級の内容を復習することもできます。取得する目的を見直し、続けたい理由があるかを確かめながら進めましょう。

 

次の受験に向けて、小さな到達目標を作る

 

「次は絶対に合格する」という目標に加えて、毎日の行動を決めます。苦手な分野の基本問題を解く、間違えた理由を説明する、試験時間で演習するなど、取り組める目標を作りましょう。今までの学習を土台にして、今回見つかった課題を一つずつ減らしていけます。

資格試験に落ちても、再受験のルールを確認し、結果に合わせて準備を変えることで、もう一度挑戦できる試験は多くあります。不合格という結果だけで自分を決めつけず、次に練習したいことを見つけます。受験の機会を、自分の理解を深める一歩につなげていきましょう。

おすすめの記事