
1日の勉強時間は、資格の内容と自分の予定に合わせて決める
資格を取りたいと思っても、「毎日何時間勉強すればいいのだろう」と迷います。仕事や家事がある人は、長い時間を用意できないこともあるでしょう。必要な時間は、資格の内容と今の知識、受験までの期間によって変わります。まずは自分が使える時間を確かめ、小さく続けられる計画を作ってみましょう。
資格の勉強に、全員共通の「1日何時間」という正解はありません。初めてなら、短い時間で教材を試し、どのくらい理解できるかを見ることから始められます。机に向かった長さだけでなく、何を学び、どこを復習したかを確かめながら、自分に合う時間を調整していきます。
同じ資格でも、必要な時間は人によって変わる
すでに仕事で使っている内容なら、知っている用語が多く、学習を進めやすいことがあります。初めての分野では、基礎の言葉から理解する時間が必要です。同じ資格を目指していても、読む速さや操作の経験、復習したい範囲が違います。ほかの人の時間をそのまま自分の基準にする必要はありません。
教材や講座の学習時間の目安を見るときも、前提となる知識や対象の級を確認します。一般的な目安は計画の材料になりますが、合格を保証する時間ではありません。最初の数日で教材を試し、自分が進められる量を確かめましょう。分からない内容が多ければ、基礎を学ぶ時間を多めに取ります。
最初は「続けられる短い時間」を一つ作る
長時間の勉強が久しぶりなら、例えば15分や20分を一つの学習枠として試す方法があります。これは合格までの必要時間ではなく、勉強を始めるための設定例です。用語を数個確認する、基本問題を解くなど、短い時間で終えられる内容を決めると、始めるときの負担を減らせます。
数日続けてみて、無理なく取り組めるなら時間を増やします。疲れて集中しにくいなら、時間帯や学ぶ内容を変えてみましょう。机で問題を解く時間と、移動中に用語を確認する時間を組み合わせることもできます。生活の予定に合わせて、毎回同じ長さにこだわらず計画を作ります。
平日と休日を分けて、1週間の時間を見てみる
毎日同じ時間を使えない人は、1週間でどのくらい学べるかを考えます。平日は短い復習を行い、休日に問題演習をする方法もあります。仕事の忙しい日や家族の予定も入れてみましょう。使えない時間を無理に埋めるより、確保できる学習枠を先に決めると続けやすくなります。
下の表は、学習時間を考えるための一例です。この時間で特定の資格に合格できるという目安ではありません。平日を5日、休日を2日とした仮の予定です。自分の休日や勤務時間に置き換えてみましょう。復習や演習に使う時間も、合計の中に含めて考えます。
| 時間の組み方の例 | 平日5日と休日2日の設定 | 1週間の合計 |
|---|---|---|
| 短い時間から試す | 平日20分、休日30分 | 160分(2時間40分) |
| 平日は短く、休日に演習 | 平日30分、休日90分 | 330分(5時間30分) |
| 毎日1時間を使う | 平日・休日とも60分 | 420分(7時間) |
受験日から逆算すると、今の計画で足りるか考えられる
受験日が決まっている人は、残りの週数と学ぶ範囲を見ます。参考書を読む、基本問題を解く、弱点を復習する、時間を計って演習する、といった準備を分けてみましょう。教材を一度読み終える日だけでなく、理解を確かめる期間を残すことが、計画を作るときのポイントです。
仮に、自分の計画で残り60時間の学習枠を用意し、試験まで12週間あるなら、週5時間になります。これは計算の例で、必要な学習時間の断定ではありません。週5時間を実際に確保できるかを予定と比べます。難しい場合は、受験時期や学習の方法を見直し、睡眠を削る前に計画を調整しましょう。
勉強の時間に、復習と問題を解く練習も入れる
参考書を読むだけで、理解できたつもりになることがあります。実際に問題を解くと、覚えていない用語や迷う手順が見つかります。1日の学習枠には、新しい内容を読む時間だけでなく、前に学んだことを思い出す時間も入れましょう。答えを見ずに考えられるかを確かめることが役立ちます。
例えば30分の学習枠なら、前回の復習、新しい説明、基本問題を組み合わせる方法があります。配分は内容によって変えられます。解説が分からない日は読む時間を増やし、理解できた日は問題を多めに解きます。時間を固定するだけでなく、今の課題に合う使い方を考えてみましょう。
短い時間でもできることと、長い練習が必要なことを分ける
用語の確認や短い問題なら、細切れの時間に取り組めることがあります。一方、本番の時間で一通り問題を解く練習や、操作・実技の練習では、まとまった時間が必要になる場合があります。全てをスマホの短い学習だけで終えると考えず、受ける試験に必要な練習を確認します。
平日は用語と基本問題、休日はまとまった演習という分け方もできます。パソコン操作の試験なら、実際にソフトを使う時間を用意します。道具を使う試験なら、準備や片づけの時間も見込みます。学習の内容に合わせて時間を選ぶと、短い枠と長い枠を無理なく使い分けられます。
長く勉強できなかった日も、計画全体で調整する
予定通りに勉強できない日はあります。翌日に全て取り戻そうとして、無理な長時間にしなくても大丈夫です。まず残りの予定を見て、どの内容を優先するかを決めます。基本の復習だけ行う日を作ったり、週の中で演習の時間を移したりして、続けられる形へ調整しましょう。
毎日の記録は、学習した時間と内容を短く残すだけでも役立ちます。「30分、用語と基本問題」「20分、昨日の間違いを復習」など、次に何をするか分かる形にします。時間が少なかったことだけで評価せず、分かったことと残った課題を見ましょう。計画を直すための記録として使えます。
1週間ごとに、時間より理解の進み具合を確認する
学習を始めたら、1週間ほどのまとまりで計画を見直します。予定の範囲まで進んだか、前に間違えた問題を解けるかを確かめましょう。長時間取り組んでも同じところで迷うなら、解説や学習方法を変える必要があるかもしれません。必要な時間は、実際の理解に合わせて調整できます。
資格の勉強時間は、自分が続けられる枠を作り、学習の進み具合を見ながら決めていくのがおすすめです。短い時間から始め、問題演習や復習に必要な時間を加えます。毎日何時間かという数字だけにとらわれず、受験に向けてできることを少しずつ増やしていきましょう。
