
覚え方を変え、理解と練習を組み合わせて挑戦できる
資格を取りたいと思っても、暗記が苦手だと「どうせ覚えられない」と不安になることがあります。学校のテストで苦労した経験がある人なら、参考書の厚さだけで気持ちが重くなるかもしれません。資格の勉強には覚える内容もありますが、全ての試験が大量の用語を丸暗記するだけのものではありません。
暗記が苦手でも、内容を理解して覚え、問題や操作の練習で確かめる方法で資格に挑戦できます。必要な知識や学習量は試験によって違います。苦手だから全てを避けるのではなく、試験の内容と、自分が学びやすい方法を合わせて考えてみましょう。
暗記が苦手でも、学べることまでなくなるわけではない
「暗記が苦手」という言葉には、知らない用語が多い、一度読んでも忘れる、似た言葉を混同するなど、いくつかの困りごとが含まれます。まずはどこで困っているかを確かめます。用語の意味が分からない場合と、意味は分かるのに思い出せない場合では、試したい練習が違います。
資格の内容にも、用語の知識、事例の判断、計算、実技、パソコン操作などがあります。自分が取り組みやすい分野があるかを見てみましょう。操作を中心にした試験にも知識は必要ですが、実際に手を動かして学ぶ入口を作れます。苦手な覚え方だけを基準に、取得の可能性を決めないことが大切です。
意味が分からない言葉を、形だけで覚えようとしない
初めて見る用語は、短い説明と具体例を一緒に確認します。例えば簿記なら、商品の仕入れや売上など、店で起こる出来事と結びつけて考えられます。用語の一覧を眺めるだけでなく、どのような場面で使う言葉なのかを見ます。分かりやすい入門説明を読むことも、覚える準備になります。
似た言葉を混同する場合は、同じところと違うところを並べてみましょう。自分の言葉で短く説明し、教材の説明と合っているかを確認します。身近な例に置き換えるときも、試験の正式な意味を変えないようにします。例の理解と、試験で使う用語の確認を組み合わせて進められます。
一度に覚える量を減らし、何回か確認する
一晩で大量の内容を覚える予定がつらいなら、一回に扱う範囲を小さくします。例えば数個の用語を読み、意味を確認してから基本問題を試す形です。これは学習の組み方の例で、その量だけで試験の準備が足りるという意味ではありません。まずは取り組める量を作り、範囲全体へ少しずつ広げます。
学習した直後だけでなく、後日も確認します。忘れていたら、その部分の説明へ戻ります。毎回最初から全てを読み直すより、迷った用語や間違えた問題が分かるようにしておくと復習しやすくなります。覚えたつもりの内容を、答えを見ずに説明できるか試してみましょう。
見て分かることと、思い出せることを分ける
参考書を開いていると、「この言葉は知っている」と感じることがあります。本を閉じて意味を説明すると迷うなら、まだ確認したい部分があると分かります。用語の意味を短く答える、基本問題を解くなど、自分で考える時間を作りましょう。分からなかったことは、復習する場所を見つける材料になります。
選択式の試験でも、答えの番号だけ覚える練習は避けます。なぜその選択肢が合うのかを確認します。条件が変わった問題でも考えられるかを見てみましょう。記述式の試験なら、正式な用語や必要な表記を実際に書く練習も行います。受ける形式に合わせて、理解の確認方法を選べます。
| 暗記で困ること | 最初に確認すること | 練習の例 |
|---|---|---|
| 言葉の意味が分からない | 基本の説明と具体例 | 短い言葉で意味を説明する |
| 似た言葉を混同する | 共通点と違い | 並べて違いを確認する |
| 読んだ後に思い出せない | 自分で答えられる範囲 | 基本問題と後日の解き直し |
| 手順が覚えにくい | 各手順の意味と目的 | 実際に操作して確認する |
図・音声・操作も、内容に合わせて使う
文章だけでは分かりにくい内容を、図や具体例で説明する教材が助けになる場合があります。動画で手順を見た後に自分で操作する方法もあります。一つの学び方にこだわらず、困っている項目の説明が理解できるかを試します。教材の見た目の好みだけでなく、自分で問題を解けるようになったかを確かめましょう。
聞き流す、眺めるといった学習だけでは、理解した範囲が分かりにくいことがあります。見たり聞いたりした後に、短く説明する、基本問題を解く、手順を再現するなどの確認を入れます。図を描くときも、きれいに作ることより内容のつながりを整理することを優先できます。
資格を選ぶときは、問題の形式を実際に見る
暗記の多さだけで資格を選ぶ前に、学ぶ内容と問題の見本を見ます。仕事や生活で触れた内容なら、具体的な場面を思い浮かべながら学べることがあります。初めての分野でも、入門書の説明を読んで興味が持てるかを確かめます。知らない言葉が多いことだけで、向いていないとは決められません。
MOSのようにパソコン操作を中心に確かめる試験では、実際にソフトを使う練習が必要になります。単語の暗記と違う学び方を試せますが、操作の理解や出題内容の準備が不要になるわけではありません。道具や練習環境、費用も確認し、身につけたいことに合う資格を候補にしましょう。
覚える必要がある内容は、範囲を整理する
試験には、名称、数字、制度、用語などを正確に覚える必要がある場合もあります。理解すれば全てを覚えなくて済む、とは考えず、出題範囲に沿って確認します。法令や制度が関わる内容なら、受ける試験に対応した教材を使います。語呂合わせを使うときも、条件や意味を一緒に確かめましょう。
苦手な内容を全部後回しにすると、試験直前に負担が集中します。基本の説明を読み、少量ずつ確認する予定を作ります。解いた問題の記録から、まだ曖昧な項目を探せます。点数を取るために何を準備する必要があるかを見ながら、自分に合うペースを調整していきましょう。
「覚えられない」から、確かめながら学ぶ方向へ
暗記が苦手な人も、意味を理解する、小さく分ける、問題で確かめる、手を動かすなど、学習の方法を変えられます。最初は入門内容を少し試し、どこで迷うかを見つけましょう。一回で全部覚えることより、前に分からなかった内容を説明できるようにすることを目指せます。
暗記が苦手という理由だけで、資格取得をあきらめる必要はありません。試験で必要な知識は準備しながら、自分が理解しやすい教材と練習を選びます。できることを確かめて増やし、身につけたい分野の資格へ少しずつ挑戦していきましょう。
