
パソコンの苦手さを整理して、自分に合う資格を探そう
資格を取りたいと思っても、「パソコンが苦手だから難しいのでは」と感じることがあります。文字の入力に時間がかかる、画面のどこを押すか分からない、WordやExcelを使ったことがないなど、苦手と感じる理由は人によって違います。資格のすべてで、高度なパソコン操作が求められるわけではありません。
パソコンが苦手でも、学ぶ内容と試験の受け方を確かめながら、資格取得を目指すことはできます。操作そのものを学ぶ資格を選ぶ方法もあれば、漢字やお金など、別の知識を学ぶ方法もあります。最初からできないと決めず、何を身に付けたいか、どんな練習が必要かを整理してみましょう。
「パソコンが苦手」の中身を分けて考える
パソコンが苦手という言葉には、いろいろな困り事が含まれます。マウスで選ぶ操作が不安な人と、Excelの計算式が分からない人では、必要な練習が違います。電源を入れる、文字を入力する、ファイルを保存するなど、今できることを書いてみると、次に覚えたい操作を見つけやすくなります。
「全部苦手」と感じるときも、一つずつ試して確認しましょう。説明を見ながら文字を入力できるなら、その操作を繰り返すことから始められます。仕事で必要な操作を学びたいのか、試験会場の操作に慣れたいのかも分けると、必要以上に広い範囲を一度に学ばずに済みます。
資格の内容と、試験に使う道具は別に見る
パソコンを操作する能力を測る試験と、知識の問題を会場のパソコンで解く試験は違います。例えば、WordやExcelを操作する試験では、ソフトを使う練習が重要です。一方、画面に出る問題を読み、選択肢を選ぶ試験では、必要な知識に加えて、解答画面の扱い方を確認します。
CBTという言葉は、コンピューターを使って行う試験の方式を表します。資格の内容がパソコンの専門知識という意味ではありません。受けたい資格が決まったら、問題の選択だけか、文字や数字の入力もあるか、どのように解答を見直すかを確認しましょう。受験方式は資格や級によって異なります。
パソコン操作以外の内容から資格を選ぶ方法もある
漢字の読み書き、会社のお金の記録、暮らしのお金の制度など、パソコン操作とは別の内容を学ぶ資格があります。興味のある分野なら、紙の参考書や問題集を使って学ぶ方法もあります。学習で使う道具と、試験で使う道具が同じとは限らないので、勉強方法と受験方法をそれぞれ確かめることが大切です。
資格を選ぶときは、パソコンを使わないことだけを条件にするより、取得する目的も考えてみましょう。仕事に関係する知識を増やしたい、生活の制度を知りたい、学習する習慣をつくりたいなど、目的はさまざまです。目的と必要な練習が合うと、取り組む理由を見つけやすくなります。
候補の資格と、確認したい点を比べてみよう
次の表は、資格を探すときの候補と確認点の例です。どれも、勉強しなくても取れるという意味ではありません。学ぶ内容を試し、受験する方式で必要な操作も確認します。仕事に使いたい場合は、資格の知識に加えて、実務でどんなパソコン操作が求められるかも見ておきましょう。
| 候補 | 学ぶ内容の例 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 漢字検定 | 漢字の読み書きや意味 | 級の内容と受検方式 |
| 日商簿記3級 | 会社のお金の記録の基本 | 計算・仕訳と解答方法 |
| FP3級 | 家計・保険・年金などの基本 | 学科と実技、会場での操作 |
| ITパスポート | 仕事とITに関する基礎 | 用語の学習と解答画面 |
| MOS | WordやExcelなどの操作 | ソフトを使う練習環境 |
簿記を取っても、会計ソフトの操作が自動的にできるようになるわけではありません。FPを学んでも、仕事で使う資料作成の練習が不要になるわけではありません。資格の学習と操作の練習は、必要に応じて組み合わせられます。今の苦手さを補いながら、使いたい知識を増やす考え方で選んでみましょう。
WordやExcelを学びたいなら、基礎操作から進める
パソコンが苦手だからこそ、操作を学ぶ目標として資格を考える方法もあります。MOSは、マイクロソフトのOffice製品の利用スキルを測る資格です。初めてソフトを使う人は、試験問題に取り組む前に、文字の入力、保存、画面の見方など、基本の操作に慣れる時間を取りましょう。
文書を作るならWord、表や数値を扱うならExcelなど、目的に合う科目を考えます。教材を読むだけでなく、対応するソフトを実際に使って練習することが必要です。学習環境を用意できるか、分からない操作を相談できるかも確認します。いきなり受験日を決めず、基本操作の進み具合を見て予定を立てられます。
試験で必要な操作は、事前の練習で確かめる
会場のパソコンを使う試験を受けるなら、利用できる操作説明や体験画面を確認しましょう。問題を進める、選択肢を選ぶ、解答を見直すなど、試験によって必要な操作が異なります。説明を読んだだけで不安が残る場合は、実際に画面を触って練習する方法を探すと、準備することが具体的になります。
会場では、試験の内容に関する質問への対応と、操作の案内は区別されます。何を案内してもらえるかは、受験する試験の規則を確認します。スタッフが問題の解き方を教えてくれるとは考えず、必要な知識と操作をそれぞれ準備しましょう。持ち物や本人確認の方法も、受験前に確かめておくと安心です。
一人で困るときは、必要な部分の支援を使う
操作の説明を読んでも分からないときは、入門講座や教室などで基礎を学ぶ方法があります。資格講座を選ぶ場合は、パソコンの基本から教わるのか、試験対策だけなのかを確認しましょう。内容が自分の段階と合わないと、説明が進む速さに戸惑うことがあります。質問できる範囲や練習環境も大切です。
身近な人に教えてもらうときも、「パソコン全部」ではなく、「この文書を保存する操作」のように具体的に頼むと学びやすくなります。教わった後は、自分の手で同じ操作を繰り返します。少しずつできることが増えると、資格の勉強に使える方法も広がり、苦手という気持ちを整理しやすくなります。
苦手な操作を確かめながら、資格への一歩を進めよう
パソコンが苦手でも、資格を目指す道はあります。漢字やお金などの知識から学ぶ方法も、パソコン操作そのものを学ぶ方法も選べます。候補を決めたら、学ぶ内容、試験の受け方、必要な操作を確認し、自分に合う教材や練習環境を考えてみましょう。分からないことを一つずつ確かめることから始められます。
最初から速く操作する必要はありません。今できることを土台に、次の操作や知識を少しずつ増やしていきます。苦手さだけで資格を諦めず、使いたい場面と必要な練習を整理して、自分が続けられる勉強を始めてみましょう。
