資格を1つも持っていない人は何から取ればいい?

最初の資格は「自分が使う場面」から選ぼう

 

資格を一つも持っていないと、何から取ればよいのか迷うことがあります。人気の資格を調べるほど候補が増え、「難しいものを選ぶべきか」「まず簡単なものがよいのか」と決められなくなる人もいるでしょう。最初からすべての資格を比べる必要はありません。今の仕事や生活で、少しわかるようになりたいことを探してみてください。

初めての資格は、学ぶ内容と自分の目的がつながっているものを選ぶと、続ける理由が見つかります。事務の仕事に興味がある、お金の仕組みを知りたい、パソコンを使う機会が増えたなど、身近なきっかけで十分です。資格を持っていない今の状態からでも、順番を決めれば準備を始められます。

 

まずは「なぜ取りたいか」を一つ決める

 

「資格がないから何か取らなければ」と考えると、名前の知名度や取りやすさだけで選びがちです。先に目的を決めると、どんな内容を学ぶ資格が合うかを判断しやすくなります。仕事で使いたいのか、暮らしの知識を増やしたいのか、勉強を続ける経験を作りたいのかを考えてみましょう。

目的は立派なものでなくてかまいません。「Excelで表を作れるようになりたい」「会社のお金の話がわかるようになりたい」という具体的な疑問も、資格選びの手がかりになります。資格名を先に決めるより、できるようになりたいことを短く書き出すと、自分に必要な学習が見えてきます。

 

今の希望 候補になる学習 考えるポイント
事務の仕事に興味がある Word・Excel、簿記の基礎 求人で求められる作業と合うか
家計やお金を知りたい FPの基礎 身近な制度に興味が持てるか
ITの言葉を理解したい ITパスポートの学習 仕事や日常の疑問とつながるか
まず学習を続けたい 興味のある検定の入門級 出題例を無理なく読めるか

 

仕事が決まっている人は、求人を先に見てみよう

 

就職や転職のために取りたいなら、気になる仕事の求人をいくつか読んでみましょう。資格が必須なのか、持っている人を歓迎しているのか、資格より経験や操作技能が重視されているのかを確かめます。同じ職種でも職場によって条件が違うため、一つの求人だけで判断しないことが大切です。

資格を取れば必ず採用されるわけではありません。関連する資格の学習と、実際に求められる作業の練習を組み合わせると、準備の方向がはっきりします。たとえばExcelを使う仕事なら、試験対策に加えて、表を見やすく整える、簡単な集計をするといった操作も試してみるとよいでしょう。

 

目的がまだない人は、身近な三つの分野から探す

 

仕事の方向が決まっていない人は、「お金」「パソコン」「言葉」など、日常で触れる分野から探す方法があります。簿記は会社の取引や会計の基礎を、FPは家計に関わる制度などを学ぶ入口になります。同じお金の分野でも、会社のお金に興味があるか、生活のお金に興味があるかで選び方が変わります。

パソコン分野では、実際のWordやExcelの操作を学ぶMOSと、ITや経営などの基礎知識を学ぶITパスポートでは内容が異なります。言葉の分野なら、漢字や英語など自分が使いたい内容を考えられます。名前が有名だから選ぶのではなく、出題例を見て「少し知りたい」と思えるかを確かめましょう。

 

「初級」と書いてあっても、自分に合うとは限らない

 

入門級や初級の資格でも、初めて見る用語が多ければ、理解するまでに時間がかかります。級の数字は資格ごとの仕組みなので、別の資格の3級同士を比べて同じ難しさと考えることはできません。計算が好きな人、文章を読むほうが得意な人、操作して覚えたい人では、取り組みやすさも違います。

書店で入門書を数ページ読んだり、主催団体が公開している問題例を見たりしてみてください。すべて解けなくても、「説明を読めばわかりそうか」「この内容を学びたいか」がわかれば十分です。最初の資格では、自分の学び方と合うかを確かめることが、途中で投げ出しにくくする工夫になります。

 

受けられる条件と、試験の受け方を確認する

 

資格によっては、学歴や実務経験、養成課程の修了などが受験の条件になります。受験に特別な条件がないものもありますが、すべての資格を誰でも受けられるわけではありません。候補が決まったら、申し込む前に受験資格を確かめましょう。合格後の登録や研修が必要かも、仕事で使う予定がある人は確認しておくと安心です。

試験会場で紙の問題を解く方式、会場のパソコンを使う方式、実技や講習を含む方式など、受け方にも違いがあります。ネット試験という名前でも、自宅で受けられるとは限りません。会場までの距離や予約できる日を調べて、生活の予定と合わせて考えることも、初めての受験準備の一部です。

 

費用と勉強時間は、始める前に見積もろう

 

受験料だけでなく、参考書や問題集、会場までの交通費などを合わせて考えましょう。パソコン操作の試験なら、対応するソフトや練習できる環境が必要になることもあります。講座を使う場合は、教材に何が含まれるか、追加の費用があるかを確認すると、予算の見通しを立てやすくなります。

勉強時間は、一日に使える時間から逆算してみてください。平日に20分、休日に少し長く学ぶなど、自分の予定に合う形を作ります。短期間での合格例があっても、同じ日数で終えなければいけないわけではありません。理解の進み方を見ながら、試験日や学習量を調整できる計画が続けやすいでしょう。

 

申し込む前の確認 見ておきたい内容 決めること
学ぶ内容 出題範囲・問題例 興味を持って続けられるか
受験の条件 学歴・経験・修了条件 今の自分が申し込めるか
学習と受験の環境 教材・ソフト・会場 準備できるか
費用と時間 受験料・教材費・生活の予定 無理のない予算と日程

 

最初の一つは、学んだことを使える資格に

 

資格を一つも持っていない人が、いきなり難しい資格を選ぶ必要はありません。まずは自分の目的に合う候補を二つほどに絞り、学ぶ内容、条件、費用を比べてみましょう。そのうち一つの教材を少し試すと、勉強を始めた後の生活も想像しやすくなります。最初から何冊も買い込むより、基礎を学べる一冊から進める方法もあります。

取得した後に「この言葉がわかるようになった」「この作業ができた」と感じられれば、次に学びたいことも見えてきます。最初の資格は、今の自分と少し先のできることをつなぐ入口です。資格の数を増やす前に、身近な一つの疑問から選んでみてください。その選び方が、初めての勉強を続ける支えになります。

 

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