YouTubeだけで資格の勉強はできる?

動画で理解し、問題を解いて確かめる勉強を始めよう

 

資格の勉強を始めたいとき、YouTubeで分かりやすい解説動画を見つけることがあります。講師が話す説明や図を見て、「参考書だけより理解しやすい」と感じる人もいるでしょう。無料で見られる動画も多く、まず内容を知りたいときに利用しやすい方法です。一方で、動画を見続けるだけで試験に対応できるかは気になるところです。

YouTubeは資格の勉強に活用できますが、試験範囲の確認と問題演習も必要です。動画だけで必要な内容を学べるかは、資格や動画の構成によって違います。分かりやすい説明を聞くことと、自分で答えを出せることを分けて考えると、動画を使う目的がはっきりします。

 

YouTubeが役立つのは、考え方をつかみたいとき

 

初めて見る専門用語や、文章だけでは想像しにくい仕組みを学ぶとき、動画が助けになる場合があります。図を使った説明や、問題を解く手順を順番に示す動画なら、どこから考えるのかを見られます。分からない部分を止めて見直せるため、自分のペースで確認したい人にも向いています。

例えば、簿記でお金の動きを記録する考え方を知りたいときや、パソコンの操作手順を確認したいときです。動画を見た後、同じ説明を自分の言葉で言えるか、同じ操作を自分でできるか試してみましょう。見ている間は理解できた内容でも、画面を閉じると迷うことがあります。その迷いが、復習する場所を教えてくれます。

 

試験範囲を全部扱っているかを確認する

 

検索で見つかる動画には、一つの論点だけを説明するものも、試験範囲を順番に学ぶシリーズもあります。再生回数が多い動画をいくつか見るだけでは、学んでいない範囲が残る可能性があります。受ける資格名、級、試験の方式を確認し、実施団体が示す出題範囲と動画の内容を比べましょう。

参考書の目次や出題範囲を手元に置き、動画で確認した項目に印を付けると、まだ学んでいない分野を見つけやすくなります。動画がない部分は、教材の説明や別の学習方法で補います。特定の分野がよく分かっても、試験全体を学べているとは限りません。範囲を見渡しながら進めることが大切です。

 

公開日と、説明の対象になっている制度を見る

 

資格によっては、法律、税制、試験範囲、ソフトの画面などが変わります。古い動画の説明が、今の試験にそのまま使えるとは限りません。公開日だけでなく、何年度の制度やどのソフトの版を説明しているかを確認します。動画の説明欄に訂正や補足がある場合もあるため、気になる内容は合わせて見ます。

仕組みの基本を理解するために、以前の動画が役立つこともあります。金額や条件、制度の細かい数字を覚えるときは、受験する時点に対応した教材と照らし合わせましょう。内容が食い違った場合、動画の説明をそのまま答えとして覚えず、試験の実施団体の案内や新しい教材で確認する姿勢が必要です。

 

動画を見終えたら、すぐに問題を解いてみる

 

説明を聞きながら答えを見ると、問題を解けたような気持ちになることがあります。試験では、自分で問題を読み、必要な知識を思い出し、答えを選んだり書いたりします。動画を一本見たら、同じ分野の基本問題を解いてみましょう。解けなかった場合は、どの手順で迷ったかを確認してから説明へ戻ります。

問題集や公開問題を使えば、動画で理解した内容を試験の問い方で確かめられます。解説動画を利用する場合も、先に自分で答えを考えておくと、解説で確認したい点が分かります。実技や操作の試験を目指すなら、手順を見るだけでなく、対象の道具やソフトを自分で使って練習する時間も作ります。

 

動画の役割を決めると、勉強が進めやすい

 

動画を開く前に「今日は何を理解したいか」を決めておくと、次々と別の動画を見るだけの時間を減らせます。分からない用語を一つ説明できるようになる、計算の順番を確認するなど、小さな目的で構いません。勉強全体の中での役割を分けると、YouTubeを使う時間と自分で解く時間を組み合わせやすくなります。

 

学習する場面 YouTubeでできること 自分で行うこと
初めて学ぶ内容 図や具体例で考え方を知る 用語の意味を短く説明する
問題でつまずいたとき 解き方の手順を確認する 答えを隠して解き直す
パソコン操作の練習 画面の操作手順を見る 自分の画面で操作する
試験前の復習 苦手な部分を見直す 時間を決めて問題を解く

 

字幕がある動画なら、言葉を見ながら確認できます。音声を聞きにくい場所で見るときにも役立つ場合があります。専門用語や数字の字幕が正しく表示されているかは、説明や教材と照らし合わせます。メモは話された内容をすべて書き写すより、分かったことと後で確かめたいことを短く残すと、復習で使いやすくなります。

 

YouTubeだけに頼る前に、学習条件を確かめよう

 

試験範囲を扱う動画があり、十分な問題演習もできれば、動画を中心に学ぶ方法が合う人もいます。受験に研修の修了などが必要な資格では、YouTubeを見ることでその条件を満たせるわけではありません。自分が受ける試験の条件と、必要な学習内容を確認してから、使える教材や勉強方法を選びましょう。

初めての資格であれば、範囲を確認できる教材を用意し、理解しにくい部分を動画で補う方法も考えられます。無料動画にも有料の教材にも、理解しやすいものと自分に合わないものがあります。料金や動画の長さだけで決めず、内容の正確さ、説明の分かりやすさ、問題演習へつなげられるかを見てみます。

 

動画の分かりやすさを、自分で答える力につなげよう

 

YouTubeは、資格の勉強へ入るきっかけにも、つまずきを解消する助けにもなります。見た動画の本数を増やすことより、学んだ内容を自分で使えるか確かめることが大切です。試験範囲を確認し、動画で理解し、問題を解いて振り返る流れを作れば、何を復習すればよいかも見えてきます。

まずは苦手な内容の動画を一本選び、見終えた後に基本問題を数問解いてみましょう。分からなかった箇所だけ戻って見直し、もう一度自分で答えを考えます。「見る」と「解く」を組み合わせることが、YouTubeを資格の勉強に生かすための取り組みやすい一歩です。

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