テキストを読んでも覚えられない人におすすめの資格勉強法

読んでも覚えられないときは、思い出して使う練習を加えよう

 

テキストを何度も読んでいるのに、問題になると答えが出てこない。資格の勉強では、そんな経験をすることがあります。読んでいる間は説明が目の前にあるため、分かったように感じても、何も見ずに使う段階では止まることがあります。自分は暗記が苦手だと決める前に、勉強の作業を変えてみましょう。

読むだけの時間に、短い問題、自分の言葉での説明、間違いの確認を加える方法があります。一冊を最初から最後まで暗記しようとせず、小さな単元で理解と確認を繰り返します。覚えられない原因が言葉なのか、考え方なのかを分けると、次にすることを選びやすくなります。

 

一度に読む範囲を、小さく区切ってみる

 

一章を読み終えた後に内容を思い出せないなら、一つの見出しや数ページだけに区切ってみましょう。読む前に、その範囲で何を知りたいかを一つ決めます。用語の意味、手続きの順番、計算の理由など、確認したいことがあると、説明の中で注目する場所を選べます。

読み終えたら、本を閉じて何を学んだか短く言ってみます。完璧に説明する必要はありません。分かったことと、言葉が出てこないことを分ける練習です。思い出せなかった部分をもう一度読むと、ただ同じページを読み直す場合より、確認すべき内容がはっきりします。

 

分からない言葉を、先に日常の言葉に置き換える

 

説明の中に知らない専門用語が多いと、文章全体を理解しにくくなります。分からない言葉に印を付けて、意味を確認しましょう。用語をそのまま写すだけでなく、普段の言葉で言い換えたり、身近な場面を一つ考えたりすると、自分が理解できているかを確かめられます。

たとえば会計の言葉なら、店が物を買う場面と売る場面を分けて考えます。法律の言葉なら、誰が誰に何を求める場面かを確認します。説明を簡単にするときも、試験で必要な条件まで省かないことが大切です。身近な例とテキストの正確な説明を、行き来して確認しましょう。

 

基本問題を、読んだ直後に解いてみる

 

テキストを全部読んでから問題集に進む必要はありません。単元を一つ読んだら、その範囲の基本問題を何問か解いてみましょう。何も見ずに答えを選ぶと、どの言葉を区別できないのか、どの条件を忘れているのかが分かります。最初は間違えることも、確認の材料になります。

分からない場合は、すぐ答えを写すのではなく、テキストのどの説明を使う問題かを探します。説明を確認してから、もう一度自分で答えてみましょう。問題と本文をつなげる作業を入れると、読んだ知識がどんな形で問われるのかを理解しやすくなります。

 

困っている状態 試してみる作業 確認すること
読んでも言葉が分からない 用語の意味と身近な例を確認 自分の言葉で説明できるか
読むと分かるが答えられない 本を閉じて基本問題を解く どの知識が出てこないか
似た言葉を取り違える 共通点と違いを並べる 使う場面を区別できるか
計算手順を忘れる 途中の式を書いて解き直す その式を使う理由が分かるか

 

似た言葉は、違いを並べて確認する

 

用語を一つずつ覚えても、似た言葉が出てくると混乱することがあります。その場合は、二つを並べて、何が同じで何が違うかを確認してみましょう。対象になる人、手続きの時期、必要な条件、使う場面など、違いがある部分を選びます。表にする場合も、項目を増やしすぎないようにします。

違いを確認したら、その言葉が使われる問題を解いてみます。表を見ながらなら分かっても、何も見ずに選択肢を比べると迷うかもしれません。そこで止まった条件をもう一度確認する流れです。資料を作り終えたことを目標にせず、区別して答えられるところまで練習しましょう。

 

ノートは、写す量より戻る場所が分かる形にする

 

テキストの文章を全部ノートに写すと、時間が多くかかります。書くことが必要な練習になる場面もありますが、ただ写しているだけでは、内容を使えるかを確認できません。間違えた問題、迷った言葉、戻るページを短く残すと、次に復習する場所を見つけやすくなります。

たとえば問題番号と間違いの理由を一行ずつ書き、必要ならページ番号を添えます。次に解けたら印を付け、まだ分からないものを残します。きれいなノートを完成させることより、復習に使える記録を作る考え方です。色を多く使う場合も、何を示す色なのかを決めておきましょう。

 

計算は、公式と問題の条件をつなげる

 

公式を覚えたのに計算できない場合は、どの数字を式に入れるか、なぜその公式を使うかを確認します。解説の途中の式を見て、一つずつ同じ手順で進めてみましょう。最初は簡単な数字の例題を使うと、計算自体の難しさと考え方の難しさを分けて確認できます。

解説を見て解いた後は、同じ問題を白紙から解き直します。途中で止まった場所が、確認する部分です。答えの数字だけ覚えている場合は、条件や数字が違う基本問題も試してみましょう。計算が苦手という一言で片付けず、条件の読み取り、式、計算のどこで止まるのかを見ていきます。

 

次の日や週末に、何も見ずに確認する時間を作る

 

読んだ直後に答えられても、日が空くと忘れる内容があります。次の日の最初に前回の用語を説明する、週末に間違えた問題を解くなど、確認する予定を置きましょう。忘れていた場合は、覚えていない部分を見つけたと考え、必要な説明に戻ってから解き直します。

復習する量を増やしすぎると、新しい範囲に進む時間がなくなります。毎回全部を読み直すより、間違えた問題や説明できなかった言葉を中心に選びます。どの範囲がまだ未学習なのかも一緒に確認し、読む、解く、復習する時間のバランスを調整しましょう。

 

説明が合わないときは、教材の使い方を見直す

 

何度読んでも同じ場所が分からないなら、別の説明を使う方法もあります。図の多い入門書、該当する単元の動画、質問できる講座など、つまずいた原因に合うものを選びましょう。本を次々に買う前に、どの用語や手順が分からないのかを具体的にしておくと、必要な補助教材を選べます。

別の説明を見た後も、使っているテキストの問題に戻って確認します。見るだけで終わると、どこまで理解できたか分かりません。分かったことを自分で説明する、基本問題を解くという確認を入れましょう。教材を変えること自体より、止まっていた作業を進められるかが大切です。

 

一つ説明できる、一問解けるところから進めよう

 

覚えられないと感じると、読む回数をもっと増やそうと考えがちです。まずは小さな範囲を読み、本を閉じて説明し、問題を解いてみてください。何が分からないのかを確認できれば、その部分に戻って練習できます。一度で全部を覚えることを求めず、使える知識を少しずつ増やしていきましょう。

資格のテキストは、読み終えるためだけの本ではありません。試験の問題に答えるための道具として使うと、読む作業の目的がはっきりします。自分の言葉で説明できた用語、答えを見ずに解けた問題を確認しながら進むことが、読んでも覚えられない状態から抜け出す一歩になります。

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